<参考36>  河川敷の春から初夏にかけての草木と花


     【アカバナ科】  マツヨイグサ属 : メマツヨイグサ

 
メマツヨイグサは近代に渡来した北米原産の外来種。多摩川の汽水域では、荒れ地の側で結構あちこちに見られるようになっている。

最初の写真は2013年7月15日に撮った。この日はガス橋下手の広大な荒れ地の調査がメインの目的で、帰りに多摩川大橋を潜った下手側の護岸上で植生護岸の上端に出ていたメマツヨイグサを撮った。
川は下流方向に右旋回していく湾曲部を望む位置で、右岸側からの張り出し部は、高水敷が川崎競馬の練習馬場になっている場所の地先で、その上の高層ビルは比較的新しい左岸多摩川緑地裏のマンション、その左ほ方に見えている白い高層ビルは、右岸川崎市港町のスーパー堤防に建設されたリバリエ地区。(ここの高層マンションは2016年には3棟が建設されて完成した。

左の写真も上と同じ時に撮ったものだが、7月というのは時期的に早く、未だ咲き始めというところ。

左の写真は同じ年の2013年9月8日の撮影。多摩川緑地から多摩川大橋に至る低水護岸の法面で、トミンタワー近くの植生護岸に定着したフヨウや周辺にパラパラ見られるキクイモなどを撮っていた際に、同じ荒れ地状の上端付近で撮った。

メマツヨイグサは萼が円筒状に細長く、その根元の方に子房があるため、花が終わり花弁が無くなると、後に円柱状の果実が形成され、花はその上へ上へと咲き上がっていくので、9月頃の花では果実を積み上げた上に花があるというメマツヨイグサに独特な格好が形作られている。

左の写真は同じ年の2013年9月14日の撮影。場所は多摩川緑地の水路側散策路に沿う土手の法面で見られたもの。

左の写真とその下の2枚も、上と同じ多摩川緑地奥の散策路沿いでメマツヨイグサを撮ったもの。撮影日は2013年9月17日である。


ここからの4枚は多摩川大橋から上流側に向って、護岸上を5,60メートル程度行ったところ。撮影日は2113年10月6日。水路側の株にテントウムシが居た。普通のナミテントウらしかった。



果実は熟す過程で緑色から薄い茶色に変わっていく。中には種子がびっしりと詰まっていて、やがて先端から4裂して種子が放出される。

左の写真は2014年9月2日の撮影で、場所はトミンタワーと安養寺の間辺りの護岸上。植生護岸上端のものが、コンクリート面にまでせり出してきていたものを撮った。

左の写真は2015年7月13日に空港敷地の沿川部、1キロメートル標がある近辺の草地で、ハナハマセンブリなどを撮った際に一緒に撮った。

左とその下の2枚は、2015年9月2日の撮影で、場所は多摩川大橋周辺。


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