<参考36>  河川敷の夏から秋にかけての草木と花

 
     【マメ科】  クズ属 : クズ

 






















 


 
     【マメ科】  ハギ属 : メドハギ

 






 


 

     【マメ科】 ヌスビトハギ属 : アレチヌスビトハギ

 











 


 
     【マメ科】  ノアズキ属 : ノアズキ

 
ノアズキは2016年9月が初見。場所は六郷橋下手の左岸堤防法面。
ここは2015年から行われた一連の堤防補強工事の中で、最も川上側になる場所で、堤防の仕上の表土は持ち込まれた土なので、新しいものが芽生える可能性は十分あった。
2016年の夏から初秋に掛けての時期は、台風が多く(北海道が再三やられ、最初の上陸地点が東北地方の太平洋岸という初のケースがあったりした)、東京もぐずついた天気が続き、日照が極く少ない時期が続いた。
この6枚の写真は全て2016年9月28日、雨がぱらつく中で撮ったもの。

マメ科の花は形が変わったものが多いが、このノアズキの花はとりわけ難解な形をしていて、花の仕組みが理解できず、写真を撮るのは容易ではなかった。
ツル植物は匍匐した状態で花を付けているので、花は上下左右のことが判断し難い。形が難解な上、対象が黄色いものは、カメラの自動焦点が最も苦手とするので、焦点も合わせにくく鮮明な花を撮り難い。


何も分からないまゝ、とにかく撮れるだけ撮って、使えるような写真があれば、ノアズキ属を作って掲載しようという程度の意識で撮った。
蝶形花だろうが、左右対称でなく、見る花毎に姿が違って見える。広がった花弁は旗弁らしいが、大抵の花では旗弁が2枚のように見える。多少色が濃いのは翼弁で、勾玉のように曲がった筒が竜骨弁。

竜骨弁からオシベやメシベが出ているような花もある。葯のようなものが付いているのはオシベだろうが、メシベは鮮明でない。

葉は写真だけ見るとクズに似ている。実物は比較にならない程小さいので紛らわしいということはない。
似たような花にヤブツルアズキというのがあるらしいが、葉は同じ3小葉から成るものの、狭い卵形で浅く3裂する場合が多いようなので、多くの葉を良く見ることで区別できそうだ。

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